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大屋根の家

（八尾廣建築計画事務所との共同設計）

 

所在地　　：神奈川県川崎市
主要用途　：一戸建ての住宅　新築
構造・階数：木造　在来構法　平屋建て
完成時期　：2018年09月
構造設計　：長坂設計工舎
施工会社　：本間建設株式会社

キッチン　：madre

外構　　　：Garden 8

写真　　　：平剛、八尾廣

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小さな借家も混在する古い住宅街に突如現れる広大な庭にゆったり浮かぶ大きな屋根の住まいです。

お施主様は古くからこの地に住む大きな農家の末裔にあたる方です。

歴史ある古民家の建替えとなるこの住まいは、この地に永く時を刻んだ古民家の面影を継承しつつ、お施主様の要望である「現代的な住まい」を実現しました。

面影の継承は藁葺き屋根や板壁などの表面的な仕上げによるものではなく、家族を集まる場所を中心とした間取りや贅沢で大らかな空間ボリュームなどの空間構成により構築されています。

間取りの特徴は家族の集まる大屋根下の中央部とそれを囲む個室やテラスなどで構成されており、吹き抜けで繋がる一体的な中央部も場所により変化が楽しめます。

仕上げについては落ち着いた大らかな空間を作り上げるため、面が大きな板材を中心にシンプルに仕上げています。

この住まい以外にも母屋の同じ屋根材で包まれた一体感のある車庫、敷地外から曳家工事で移築した土蔵、同じく敷地外から移設したお稲荷様などもあるため、母屋を中心とした外構の配置計画も綿密に行いました。

​この地で再びシンボルとなったこの住まいを建築士の１人として今後も見守っていきたいと思います。

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